ブログ&ニュース ( 2022~ 中部大学 )

2026年度春季リーグ戦総括

[ 2022~ 中部大学 ]

2026年度東海学生ハンドボール春季リーグ戦。中部大学ハンドボール部は9戦8勝1敗、準優勝という結果で春季リーグ戦を終えた。8戦全勝で迎えた最終戦。対戦相手は中京大学。最終戦を迎える時点で中部大学は8戦全勝、中京大学は7勝1敗。

最終戦を終え、中部大学、中京大学ともに8勝1敗で並んだが対戦間成績で直接対決を制した中京大学が優勝、中部大学が準優勝という結果に終わった。本当にあと一歩だった。

新チームになって1月末の韓国遠征から春季リーグ終了までフルスロットルだった。あっという間だった。少し立ち止まって時系列で振り返っておきたい。

■シーズン前 ~チームの土台が変わる~
まず大きかったのは、昨シーズンの中心メンバーのCB平野(卒業後、福井永平寺BTへ加入)、LW川勝、GK濱野らが卒業。攻守でチームを支えていたメンバーが抜けて、新しいチームづくりが始まった。

■新チームの特色 ~幹部を中心としたチームづくり~
今シーズンは主将GK三浦(4年)、副将CB林田(4年)、副将LW大宮(3年)を中心に、OFリーダーCB平井(2年)、DFリーダーPV宿院(4年)、フィジカルリーダーPV近藤(4年)、メンタルリーダーRW平田(4年)というキャスティング。

昨シーズン以上に学生主体でチームづくりを進めてきた。グレーな部分についても(グレーな部分こそ)すべてをこちらで決めるのではなく、彼らの意見を聞きながら進めてきた。

・まず背景を伝える
・状況を共有する
・その上で学生たちが判断する

という形を大事にしてきた。

4年生の三浦世代はマイペース、破天荒、アウトローな人物が多い。ハンドボール以外の問題が起きる事も度々あった。今でもちょいちょいある。ああやりたい、こうやりたい、自分たちでやってみたい。がとても強い。それぞれの分野で主張があって「矛盾しているやろコレは」って事もズバズバ言ってくる。大変だけど面白い奴らなのだ。これが三浦世代のカラーである。

彼らが望み選んだやり方で春季リーグを優勝する。優勝することで自分たちの選択や決断に自信を深めて欲しい。そして、4年生全員(選手・マネージャー含めて)を胴上げすると決めていた。

■1〜2月 ~OFリーダー平井を軸にした準備と林田の決意~
新チームで攻撃の中心の一人として考えていたのがCB平井だった。昨シーズンから前主将のCB平野と共にチームの司令塔として攻撃を牽引してくれた。デビュー戦となった昨シーズンの春季リーグの愛知教育大戦では敗色濃厚のチームを引っ張り、敵陣に切り込み続けて何とか勝点をもぎ取ってくれた、その試合以降全ての公式戦でコートに立ち続けた。

その平井は昨季チーム内の得点ラインキング1位。主砲ハリス(2年)と並ぶ得点力を持っていた。ゲームメイク、1対1の打開、決定力、リーダーシップ、これらを兼ね備えたCB。新チームでは2年生ながらOFリーダーを担い「貫く走り」をテーマに掲げてくれた。高速ハンドボールの中心として準備を進めていた。

一方で今回の春季リーグでCBを務めた林田(4年)はBP上3枚すべてに対応できるユーティリティ性が魅力。新チームでは副将を務めることになりアウトロー軍団の4年生のまとめ役。プレーは勿論、精神的な面でもチームの中心人物である。スタートでもリリーフでもDFでもバランスを整える存在であり、本人からも「もう一枚CB必要ですよね?今季CBを軸にやっていこうと思います」という決意を聴かせてくれていた。

■2月末 ~平井の離脱と林田の役回り~
その平井が2月末にケガで離脱(診断結果から直ぐに春季リーグ期間中の復帰は難しいことが分かる)。誰か一人に依存しないチーム作りをしてはいるが、チーム作りに主軸、核となる人物は必要不可欠。平井はまさにチームの誰もが認める「余人をもって代え難い」存在だった。

平井の離脱を受け、選択肢は2つ。
・林田の役回りは変えずにリリーフCBのまま運用する
・林田を役回りを変更してスタートCBに上げる

春季リーグ戦の開幕まで約1ヶ月。時間は限られており、あれこれ試すことはできない。「クレバーで、安定感のある林田がベンチにいて後から出てくる方がいいのでは?」と言う意見もあったが、幹部の三浦、林田らと対話を重ねた末に出した結論は「林田をスタートCBの軸として準備していく」というものだった。この決断が、その後のチームのフレームになっていった。

■3月上旬 ~山梨遠征~
春季リーグ開幕を前に3月上旬に山梨遠征を行った。インカレ上位チームが全国から集まってくる山梨遠征。学生たちにとってはインカレの前哨戦とも言える山梨遠征。テストマッチとはいえ、実力のある関東勢、関西勢と実戦ができる貴重な機会だ。

林田の負担を減らすために、「林田とペアになるもう一人のCBを誰にするか?」「あるいは複数のCBで回していくのか?」そんなことを視野に入れての山梨入りだった。

幹部や本人たちと相談しながら、山梨遠征では檜垣(2年)、田中(2年)、大城(2年)らを、山梨遠征後の練習試合では長谷川(4年)らの動きを確認していった。

■個人の成長を最大化 ~リーグHへのチャレンジ~
韓国遠征の前後を含め、1月末から3月末にかけては、4年生を中心に8名の学生がリーグHチームの練習に参加させてもらった。三浦、ハリスは豊田合成ブルーファルコン名古屋でチャレンジゲームスまで経験させてもらい、他の選手たちもそれぞれ高いレベルの環境を経験させてもらった。

その影響もあり、この時期は毎週のように誰かがリーグHの練習へ参加していた。チーム全員が揃って活動できた日は数えるほどだったが、それ以上に収穫も多かった。外で刺激を受けた分だけ、学生たちは様々なものを持ち帰ってくれたと思う。

■3月中旬 ~新一年生が合流、70名体制へ~
山梨遠征を終えて新1年生24名が加わり、チームは70名体制へ。講習会などで単発的に100名前後の人数を同時に指導した経験は過去に何度かあるが、日常的にコレだけの大人数を指導し続けた経験はない。僕にとっても大きな挑戦だった。

■日本と世界の分岐点 ~外国人指導者から見た日本の大学生チーム~
これまでに一緒に仕事をしてきた外国人指導者と話をしていると、日本と世界との差は20歳前後で急激に開くことはよくに話題にあがる。

世界の最前線で同世代は人生や生活をかけてプロフェッショナルとして活動し、実力が拮抗した相手と年間に50試合以上の修羅場を経験する。代表選手ともなるとそれ以上の年間の試合数になる。そして20名前後のチームで活動し、一週間あたりのトレーニングセッション数も日本の同世代よりも多い。午前、午後と活動する機会が日常的にあると聞く。

対して日本はこの年代の多くが大学生チームで活動する。試合数が激減、30名、40名を超える大人数での活動になる。当然一人当たりのボールタッチ数は減る。個人レベルでのトレーニングの頻度、強度を確保することは難しくなる。ここで一気に差が広がる。

外国人指導者からは「impossible(不可能)」だと何度も言われた。

■70名体制で実際にやってみたこと ~矛盾の先に~
「impossible」と言われたとしても、やるしかないわけである。「個人成長の最大化」と「一体感」一見すると矛盾しているのだが、下記の2点のバランスをとりながら進めることにした。

・選手個人の成長を最大化させるために練習の質と量を保つこと(一体感を追いかけすぎて、必要な内容、強度、頻度を確保できないってことがないように)
・個人の成長を最大化させた上で、チームとしての一体感を大切すること(活動を分けたとして、分断が起きないように)

一体感とか、チームワークから先に入ってチーム作りをすると上手くいった試しがない。自分の特徴を理解し、自分の強みを活かして、自分の役割をやり切ることがチームワークだと思う。

人数が増えたことで、練習は毎回少しずつ形を変えながら進めるようになった。その日のテーマや強度を調整しながら、“その日に一番良い形”を探していくような感覚だった。春休み期間中は、午前、午後で活動を分けたり、部分的に重ねたりしながら進めていった。

流動性があり、共通コンセプトのある2チームを掛け持ちでみている。って感覚だった。特に春休みは丸一日、体育館にいて、そこから2チーム分の映像を観て、翌日のテーマ&メニューを考えて、成長が最大化できそうなグループ分けをしてって繰り返しだった。

春学期が開始してからは朝(1年性と希望者)と夕(全員でやったり2グループに分けたり)とで調整しながら進めていった。それでも授業が5コマ目にある選手がいたり、コンディション調整中の選手がいたり、試合前日&当日は他会場で偵察隊がいたりと、こちらで漏れがある部分や個別対応が必要な部分は学生やスタッフが僕の知るところでも知らないところでも各々が主体的に調整して動いてくれた。(これは本当に助かった。)

■開幕戦ミーティング ~ベストを尽くす&One~
春のリーグ開幕戦のミーティングで伝えた言葉が2つある。

・ベストを尽くす
・One

「ベストを尽くす」は言わずもがな。
「One」とは、一発目、一歩目、一本、一瞬。その一つ一つを大切にすること。その積み重ねがチームを一つにしていく。
この春はこの言葉から始まった。春季リーグ戦中も何度も何度もこの2つを確認しがら進めていった。

■春季リーグ ~試合結果~
4/11 vs南山大学 ○ 39-24
4/12 vs愛知大学 ○ 43-30
4/19 vs名古屋大学 ○ 51-25
4/25 vs岐阜聖徳学園大学 ○ 44-18
5/3 vs朝日大学 ○ 38-25
5/9 vs愛知教育大学 ○ 43-22
5/10 vs大同大学 ○ 28-23
5/16 vs名城大学 ○ 28-27
5/23 vs中京大学 ● 26-29

■春季リーグ序盤
春季リーグの開幕2戦はチームで課題も多く、公式戦デビューの選手もいて、安定感に欠ける試合内容だった。リーグ後半を見据えて、学生たちも3戦目からは得失点をかなり視野に入れて、結果にも内容にも拘って試合に挑むようになっていった。特に3試合目の名古屋大学戦以降はチームとして、ギアが一つ上がった。その後も危なげなく勝点を積み重ね6戦終えた時点で開幕6連勝。

■ハリスの代表合宿と山場の2連戦
5/9の愛知教育大学戦、5/10の大同大学戦の週に主砲ハリスが日本代表合宿で不在。そして代表合宿から戻り、そのままぶっつけ本番で試合に合流。この2週間前から、この頃に必要な要素を前倒ししてトレーニングしてきた。この週はGWで授業がなく、日中にチームの活動ができたので、週の初めに先に大同大戦の準備をして、後半に愛知教育大戦の準備をした。

この辺りも事前に幹部を対話を重ねて、目の前のことに集中するためにスケジュールを組んだ。対戦相手の対策ミーテイングにハリスは参加できないので、分析リーダーの小川(2年)を中心に、ハリスがスムーズに再合流できるように分かりやすく映像をまとめ、愛知教育大戦後にすぐに試合会場で翌日の大同大戦の直前ミーテイングができるように最善の準備を整えてくれた。

ベストを尽くした結果、勝負の大同大学戦に勝利することができた。特に中央のDFを務めた村田(2年)と斎藤(4年)のハードワークが光る試合だった。

■名城大学戦、そして運命の中京大学戦
5/16の名城大学戦は序盤5-10の5点差を追いかける展開。劣勢にチームを救ったのが池田(4年)と大宮だった。二人とも上背はないが、相手の隙をつくプレーが得意な曲者二人が流れを変えてくれた。前半のうちに一気に逆転に成功し、後半も名城大学の追撃を交わして1点差で勝利することができた。

5/23の中京大学戦。全勝優勝のかかった大一番。学生たちは持てる力を出し切ってくれたが、中京大学が攻守に中部大学を上回り3点差で敗戦。中京大学は本当に素晴らしかった。

■この春を通して
70名の選手のうち27名がコートに立った。公式戦デビューが8名。全試合にベンチに入ったのは10名。複数の選手を試していたCB陣も長谷川、大城、岡(1年)、山根(1年)がコートに立って活躍してくれた。初めから決めていたわけではなく、このチームの中で役割を分け合いながら積み上げてきた結果だった。

■最後に
この8勝1敗は、うまくいった結果ではない。その都度起きる変化に向き合いながら、考えて、選んで、積み重ねてきた結果だった。そしてこの春には、強い思いがあった。この4年生を中心に学生たちが選んだこのやり方で優勝したかった。

自分たちのやってきたことに、自信を持ってほしかった。優勝して4年生全員を胴上げしたかった。

全勝で迎えた最後の中京大学戦で勝ち切ることができなかった。本当に悔しかった。あと一歩。あと少し。

でもその僅かな差が勝敗を分ける。それでも、この春のすべては次につながっている。今回のこの悔しい経験を糧にして頑張るのみ。

春季リーグ戦、そして中部大学ハンドボール部に関わって下さった全ての皆さん、本当にありがとうございました。少し休んで、今度は西日本インカレに向けて頑張ります。


(左から得点王のハリス、ベスト7の林田、村田)



韓国遠征 ~圓光大学定期戦~

[ 2022~ 中部大学 ]

1/28から2/2まで、中部大学ハンドボール部は韓国遠征を行った。今回の遠征の軸は、昨シーズン韓国チャンピオンに輝いた圓光(ウォングァン)大学との定期戦。

【1/28 移動日】
初日は移動のみ。朝5時30分に中部大学を出発。今回が人生で初めての海外って学生が何名もいた。

【1/29】
午前の練習が始まる前、学生たちに二つだけ伝えた。

海外という、いつもと違う環境だからこそ、可能な限り普段通りに過ごすこと。食事、睡眠、移動、時間の使い方。特別なことは必要ない。当たり前を崩さないこと。

同時に、環境が変われば想定外のことも起こる。その時に求められるのは、不満ではなく、環境の変化に対して臨機応変に対応する力。

普段通りを保とうとする力と、変化を受け入れて適応する力。

この二つは、コートの中でも同じように問われる。ハンドボールに集中するためには、ハンドボール以外の部分を大切にする。

その後の午前練習は6on6ハーフコート、6on6攻防。最初から普段通りにプレーできる者、徐々に慣れていく者、環境の変化に飲み込まれたまま終わってしまう者。これも全て成長過程。経験。普段と違う環境になった時に自分がどんな変化、どんな反応をするのか。己を知る。

午後は20分ゲーム×3本、10分ゲーム×1本。

ミニゲームではあるが、2勝2敗。午前練習の後ってこともあって、だいぶ地に足がついてきた様子だった。これまた経験。


【1/30】
午後に定期戦本番。試合前に30分近くセレモニーがあったり、試合までの入り方が普段とは違う。それも経験。

前半を3点リードで終えたが、後半に逆転を許して大接戦の末に敗れた。結果以上に、「簡単に終わらせなかった姿勢」は、この遠征の中で確かな手応えだった。

【1/31】
午前は再び6on6ハーフコート、6on6攻防。定期戦で出た課題をもとに、修正とチャレンジを繰り返した。

前日の定期戦で40分以上プレータイムのあった三浦、林田、村田、平井は本人たちと相談して午前中までの練習参加。午後からはチームのサポートに周りつつ、普段と違う環境で筋トレしてみたいってことだったので、上記の4名は午後は各自でフィジカルトレーニング。

午後は20分ゲーム×3本。少しBP陣が手薄になったが、午前練習でその部分を補えるように準備をしていた。1勝1敗1分。

【2/1】
午前は30分前後半のフルゲーム、続いて20分ゲーム。この日のゲーム形式で今回の韓国遠征のラストハンドボール。国際大会では試合日、準備日、試合日と中1日での試合が続くことが多い。1/30の定期戦。1/31 準備日(それぞれのコンディションに合わせて調整)。2/1フルゲーム。国際大会をイメージして過ごしてみようと学生たちに伝えていた。

彼らがどこまでそれを感じながら準備していたかは分からないが、最後のフルゲームは33-28の5点差で勝利。最後の20分ゲームは敗戦。

遠征終盤、体も頭もきつい中でのフルゲームは、この遠征の集大成とも言える内容だった。

【まとめ】
普段とは違う環境でハンドボールをする中で、個人差はあれど最終的には概ね普段に近い状態でハンドボールできていたように感じた。プレー面の特にDFとGKの関係性で横流れのDSやフェイントの掛け際のサドンシュートに序盤は手を焼いていたが、徐々に対応していた。

辛い食べ物にも、それなりに対応して、なんとか工夫して体重を落とさずに帰国した様子だ。また朝晩は気温がマイナスになるなどかなり寒かったが、体調不良になって離脱する者もいなかった。


今回は宿泊先も学生とスタッフは別の場所に指定されていたので、練習や試合の振り返り、準備なども基本的に全て学生たちで運営していた。キャプテンの三浦、副キャプテンの林田、大宮を中心に、慣れない土地で主体性を持ってチームをリードしてくれた。彼ら3人は出発前からチームの機微を感じながらリーダーシップを発揮してくれていた。

準備期間に関して。年末年始に約半月の帰省休暇とって、年明けは成人式や期末試験など、ハンドボール以外の大切なイベントもある中で実質3週間の準備期間で韓国遠征を迎えた。

慌てて準備を急いで怪我を誘発しないように、かと言って、試合ができる状態ではないままに韓国遠征を迎えても意味がない。かなり制限のある条件下で今回の韓国遠征だった。定期戦に勝てなかったのは本当に悔しいが、韓国遠征に参加した23名の学生が日常では得難い経験を得て、全員無事に帰国できて本当によかった。

また今回の韓国遠征の23名には選ばれなかった学生たちは中部大学に残って自分たちで活動をしてくれていた。3年生の池田を中心に1ヶ月前からこの期間の準備をしてくれていた。ハンドボールの練習、ウエイトトレーニング、コートトレーニング、そして大同大、富山ドリームスとの練習試合。

テーマ、スケジュール、メニューと出発前に何度も池田が相談しにきてくれた。枠組みを一緒に考えたり、考え方をレクチャーしたりってフォローをしながら、基本的に自分たちで考えたテーマ、スケジュール、メニューに則って活動してもらった。選手が自分たちの活動に集中できるようにマネージャーたちも献身的にサポートしてくれた。万が一に備えて、日本に残った井田トレーナーにフォローして貰いながら、中部大学に残って活動していたみんなも意味のある期間を過ごしてくれた。

【これから】
2/2の深夜に韓国から帰国。2/3はチーム全体で完全にOFF。2/4から再びチーム全員が揃っての活動再開。今週は離れて活動していたハンドボールの中身の擦り合わせと、フィジカルトレーニング。来週から6週間連続で練習試合や合宿が予定されている。

3/14には新一年生も合流予定である。きっと、2月、3月は長いようであっという間に過ぎ去る。



大学生の中に混ざる中学生、中学生にリスペクトする大学生

[ 2022~ 中部大学ドイツハンドボールチャレンジツアー ]

1月に入ったと思ったら、あっという間に月末。年末年始ぐらいから、ここまでの事を中部大学ハンドボール部の活動と照らし合わせながら少し振り返っておこうと思う。

中部大学ハンドボール部は、12月22日から1月5日までの15日間のOFFを経て、1月6日から活動を再開した。しっかり休み、リセットし、また日常へ戻る。そんな年明けだった。活動再開後も1週間かけて徐々に強度を量を上げていくことはOFF前にも伝えておいた。その上でOFF期間はウエイトトレーニングを自分たちで考えてやるって事だったので、フィジカルリーダーの近藤の意向を尊重した。

1月は期末試験の時期。学生としてやるべきことを最優先にしながら、少しずつコンディションを上げていく期間でもある。派手なことはせず、体力とハンドボールの基礎を丁寧に積み重ね、徐々に実践的なメニューへと移行している最中だ。

とはいえ、1月28日から2月2日には韓国遠征(圓光大学との定期戦)を控えている。その準備として、1月24・25日にはリーグH・富山ドリームスとのテストマッチを経て、そこから韓国へ向かう流れになる。

この1月、学生たちがリーグHのチーム練習に参加させてもらう機会が何度かあった。学生の希望を聞いたり、リーグH勢からのオーダーを調整したり、トップレベルを実際に体感することで、自分を深く知ることができる。高い基準を肌で感じる時間になっている。学生個人にとっても、チームとしても、非常に貴重な経験だ。

今月、特に印象的だったのが、GHCT(ドイツハンドボールチャレンジツアー)1期生・有馬玄くんの練習参加しに来てくれた。玄くんは中学3年生で、卒業後はドイツ・グンマーズバッハのアカデミーに入団予定。何度か中部大学の練習に参加してくれた。

怪我や事故には細心の注意を払いながら、本人の希望も聞き、形態的に自分よりも大きな相手(GKやPV)に対しての準備を中心にトレーニングを行った。大学生の中に入っても、技術的な部分で一切見劣りすることなく練習についていけていたし、自重で行うフィジカル系のメニューもすべて問題なくこなしていた。

練習後には、あえて大学生の前で感想を話してもらう時間を設けた。自分の言葉で、具体的かつ端的に話す姿が印象的だった。シュートセンスはもちろんだが、真摯に取り組む姿勢と高いコミュニケーション能力。大学生たちも「本気で生きている中学生」を、ひとりのハンドボール人として自然に受け入れ、認めている様子だった。そこには確かなリスペクトがあった。

ちょうどこの時期、インカレと卒論を終え、リーグH加入を控えた4年生も練習に参加していた。カテゴリーや世代を越えて、同じコートで磨き合い、認め合い、成長し合う。こうした関係性が生まれるのも、ハンドボールという競技の魅力だと改めて感じた。

そう言えば、三重バイオレットアイリスの時も当時高校生のGK舟久保(現北國ハニービー)選手が、進学予定の大学に入るまでの期間に三重バイオレットアイリスに参加してくれた。この時も日本リーグに追加登録のルール確認をした上で、本人、親御さん、蜷川先生(高校の監督)と相談しながら話を進めていった。結果的に公式戦デビューとは行かなかったが、1~3月のゴリゴリのプレーオフ争いの緊張感や、三重県でのホームゲームの熱狂など、体感してもらった。全体練習の後に、日本代表クラスの先輩たちにシュートを打ってもらっている姿を今も鮮明に覚えている。

チーム以外では、1月3・4日にGHCT直前キャンプ、1月10〜12日は宮崎での講習会、そしてこの時期恒例のスカウト活動。高校2年生の県大会、地区大会が各地で行われ、県外に出ることも多かった。

ちなみにこのブログも、近畿大会の視察中に書いている。1月15日に2025年度の担当講義も無事終了。1月16日に人生26回目の引越し。

これから2月、3月と長くてあっという間の春休みが待っている。



新チーム始動から6週間

[ 2022~ 中部大学 ]


(中部大学ラグビー部の長江監督。元エディージャパン)

早いもので新チームが始動して6週間が経過した。11月上旬の金沢インカレで筑波大学に敗戦し、平野前キャプテンたちの代は一区切り。三浦新キャプテンの元で11/11から再始動。

再始動後にまもなく東海学生ハンドボール選手権が11/29~12/7まで予定されていた。中部大学からは4チームがエントリー。インカレメンバーに漏れてしまった4年生もこの大会には参加。この大会が泣いても笑っても本当に最後になる。今の4年生たちは僕が中部大学に移ってきた時に1年生だった世代。インカレ3位まで駆け上がった谷前世代とその時の中心メンバーが多く残った昨シーズンの中島世代。この2世代がここ数年の中部大学ハンドボール部の中核を成していた。その次が4年間をともにした平野世代だった。

その平野世代。チームが崩壊しかけていた春季リーグ戦から、何とかチームを立て直して、秋季リーグの優勝。手応えを感じながら臨んだ全日本インカレだったが、筑波大学の前に残念ながら涙を飲んだ。これでもかと一発勝負の怖さを知った。

さて、その東海学生ハンドボール選手権大会である。インカレを終え、重圧から解放され、和やかにプレーする4年生たち。実戦の場に飢えているインカレメンバーから漏れた1~3年生たち。インカレ中もチームの主軸だった1~3年生たち。それぞれが目的を持って臨んだのが今回の大会である。結果は中部大Aが最終日に駒を進め準決勝を制して、決勝進出。この日はダブルヘッダーで決勝戦。残念ながら日本選手権を控える名城大Aに接戦の末敗れて準優勝に終わった。これで年内の全ての対外試合が終了。

東海学生ハンドボール選手権大会期間中は4年生もチラホラと体育館に体を動かしにしてきたが、この大会後はいよいよ完全に1~3年生だけでの活動になった。この大会が終わるまで新チームが始動して4週間経過。ここまでは3年生たちが自分たちの代になってやりたいことを最大限に取り入れながら活動してきた。

中でも新フィジカルリーダーの近藤が週に1.2度はボールトレーニングなしでフィジカルトレーニングdayにしたいとのことだったので、コートトレーニング &ウエイトトレーニングを集中的に実施。ウエイトトレーニングのフォームや食事内容を自分たちでチェックしながら、東海学生選手権と並行して体作りに力を注いでくれた。大会後の2週間でコートテスト、ウエイトトレーニング、対組成の測定を実施したが全体に数値は伸びている様子だった。今回の各種測定の結果を踏まえて近藤には年明けから更にやってみたいことがあるとのことなので、今から楽しみにしている。

ハンドボールの部分はOFリーダーの平井、DFリーダーの宿院を中心に基礎に立ち戻って個人能力の向上に励んでくれている。暫くは練習試合も含めて対外試合の予定はないので、地に足をつけて攻守の1on1や2on2、数的有利不利の状況判断など、着実にレベルアップさせていきたい。

東海学生ハンドボール選手権を終えて、年内の対外試合が終わったこともあり、選手一人一人が自分自身の成果を発表する機会を設けた。個人としての1年間の目標に対して動画やデータも用いて振り返り、次のシーズンに向けての目標と計画をプレゼンしてくれた。試合に出る出ないに関わらず、自分の成長に目を向けて、整理して、チームメイトに伝える機会を設けてみた。ちなみにこの取り組み自体は今回が初めて。考えをまとめて人前で話す経験をハンドボールにも、ハンドボール以外の部分にも大いに役立つと思う。またタイミングをみてやってみようと企んでいる。

インカレを終えてからの6週間で選手全員と個人面談を行なった。この1年の振り返りと次の1年に向けて。ハンドボールのこと、進路のこと、たわいもないこと、インカレの筑波戦のこと。中には複数回面談した学生もいる。チーム全体への話も大事だし、一人一人との対話も大切。

12/20には昨年に引き続いて中部大学キッズスポーツフェスタを開催。元気いっぱいの小学生たちが中部大学に集まってくれて、いろんなスポーツを楽しんでくれた。ハンドボール部の学生たちも小学生と触れ合いながら自分たちで4コマのセッションを進行してくれた。将来指導者志望の佐藤然を中心に学生たちだけで事前準備から責任を持って対応してくれた。誰かに何かを教えたり、伝えたりするのって結局は自分に入ってくるので、こういう機会は学生たちにとっても有益だと思う。

個人的には、インカレ終了後からNTSのコーチ(中日本トレーニングサーキット)、ユメ先生@美濃加茂&小牧、U12指導者研修の講師、GHCTのオンラインコーチ、スカウト、中部大学キッズスポーツフェスタでのトークセッションなど、県外に出たり、人前で話をさせてもらう機会がいつになく多かった。

そうそうバイオレットで苦楽を共にしたみんなとも久しぶりの再会。みんな元気そうで何よりやった。

年内の担当講義も無事終えることできた。学内でもハンドボール部の部員以外の学生と顔を合わす機会も増えた。1年生の時に健康科学を受講してくれていた学生がスポーツC(ハンドボール)を受講してくれていたりする。健康科学を受講してくれていた学生が筋トレに目覚めたのか、トレーニングルームで会うたびにムキムキになっていく。就職活動の話をしてくれたり、他の部活で卒業後も競技を続けることを希望している学生が話をしてくれたりする。嬉しい限りである。

中部大学が金沢を後にしてからの6週間。インカレは明治大学が初優勝を果たした。女子の世界選手権ではおりひめジャパンが世界選手権で予選ラウンドを突破して13位。日本選手権では豊田合成ブルーファルコン名古屋の6連覇を達成した。

2025年もあと10日ほどである。



金沢インカレは初戦敗退

[ 2022~ 中部大学 ]


中部大学ハンドボール部の金沢インカレが終わった。あっという間に終わってしまった。

中部大学 33(17-23, 16-16)39 筑波大学

2年前の準決勝で負けた筑波大との再戦。あの時の悔しさを胸に、全国の舞台金沢で迎えた初戦だった。

8月の西日本インカレで大阪体育大に1点差で敗れてから、この大会で勝ち上がるためにずっと準備をしてきた。秋季リーグでは「失点を抑えるDF」をテーマに掲げ、8勝1敗で優勝。今大会もDFを軸に、みんなでやるべきことを話し合い、積み上げてきた。

試合の入りは悪くなかった。OFではリズムよく得点をあげることができていた。しかしDFが崩れた。前半だけで23失点。相手のロング、サイド、ブレイクスルーと的を絞れないままに失点を重ねた。12連続で失点する時間帯もあった。前半を終えて6点ビハインド。苦しい展開。

ハーフタイムでは「失点を抑えること」「自分たちが徹底すべきこと」をもう一度確認して後半へ。途中から6:0DFから5:1DFに変更して、前に出てボールを奪いにいく守りに切り替えた。何度か点差を詰める時間帯もあったけど、あと一本というところで退場者を出したり、シュートを決めきれなかったり…。流れをつかみきれないまま、時間だけが過ぎていった。

結果は33-39。トーナメント、一発勝負の怖さを改めて思い知った。

試合後、涙にくれる学生たち。

今の4年生は、僕が三重バイオレットアイリスから中部大に来た時に1年生だった。同じタイミングでこのチームに入った世代。決してタレント揃いじゃなかったけど、1年の頃からコツコツと努力を積み重ねて、今のチームを作ってきた。

主力として常にコートに立っていたのはキャプテンの平野ただ一人。ほかの4年生は試合の流れ次第でベンチから出てきて、自分の得意なプレーで勝負する職人タイプが多い。派手さはないけど、チームの屋台骨みたいな存在。チームを回して、支えてきたのは間違いなく4年生だった。

苦しいこともたくさんあったけど、彼らはそのたびに乗り越えてここまで来た。最後のインカレ、彼らと一緒にもっと上まで行きたかった。「俺たちだってやれる」って、彼らにもっと感じてもらいたかった。一発勝負、トーナメントの怖さと自分の無力さををこれでもかと痛感している。

もっと長くいるはずだった金沢を後にして愛知まで戻ってきた。日常生活に戻らなければならないが、その日常生活が非日常のように感じる。でも切り替えねば。

金沢インカレ、中部大学ハンドボール部に携わってくださった皆さん本当にありがとうございました。インカレは今日から2回戦。まだまだこれからが本番。勝ち残っているチームの皆さんが全力を出しきれますように。

4年生のみんな本当にありがとう。



2025東海学生秋季リーグ戦 ~無敗で優勝~

[ 2022~ 中部大学 ]


【秋季リーグ戦 無敗で優勝】
東海学生秋季リーグ戦を終えた。期間は8/31~10/4の6週間で9試合。9戦8勝1分0敗(勝点17)で優勝することができた。合計24名の選手が出場しチームとしては得点:391 失点:207 得失差:+184 という内容だった。

何はともあれ、やっとこさハール(作取部長)を胴上げできた。最高や。感無量や。

西日本インカレ後からのチームの動きと秋季リーグの第1~9戦まで試合のポイントを振り返ってみる。

【西日本インカレ後のチームの動き】
西日本インカレでは準々決勝で大阪体育大に1点差で敗れベスト8を終えた。選手たちは福岡で解散し帰省してOFF。8/25からチーム活動再開。

国民スポーツ大会(以下、国スポ)ブロック予選参加、リーグHチームへの練習参加、就職活動及びインターン参加していた学生の合計10名は集合日から遅れてチーム活動に合流。

秋季リーグに向けての準備期間は決して長くなかった。チーム全体のバランスと遅れて合流した10名のコンディションを考えながら開幕戦のメンバーを決めることにした。

またU19日本代表と国スポの活動で長期間チームを離れていた村田がOFF明けから再合流。エジプトから帰国後に電話で個人面談。久しぶりにゆっくりと話をして村田が考えていることを聴かせて貰った。エジプトで感じた世界との距離感をチームに還元して欲しい。

西日本インカレ組の再強化。西日本インカレメンバーから落選した濱野、斎藤らの奮起。怪我による長期離脱からの復帰直前の池田・平田。そして世界を経験した村田の再合流。


インカレを見据えて主力と新戦力の融合が秋季リーグの最大のテーマ。そのテーマをチーム全体で共有しながらチームとしても個人としても勝利と成長のためにベストを尽くして優勝する。


上記のチームの目標を達成し、テーマにしている内容を遂行するための強化策。条件的には8/25~9/18までは夏期休暇中。この4週間弱は徹底強化期間。基本的に午前&午後の2セッション。ウェイトやフィールドトレーニングとハンドボール練習を組み合わせて強化を図った。火、木は2コート連動させて60名弱いる部員が基本的に全稼働する環境を可能な限り整えた。

9/19~は秋学期開始。朝、授業前に希望者でのバイキング形式の個人練習。授業終了後にチーム練習。夏休み期間の1日に2回の練習機会から基本的に1日1回の練習機会になり。運動強度は保ちながら、運動量は少し落ちる(落とす)。9/27に中京大、9/28に名城大との連戦。翌週10/4に大同大との最終戦。この期間にピークが来るように期分けした。


第1戦(8/31 vs 名古屋大学) ○50-23(22-10・28-13)
開幕戦でACL損傷で長期離脱していた池田が長いリハビリ期間を乗り越えて復帰。
西日本インカレ落選の悔しさを力に変えたGK濱野太一が痺れるプレーを見せた。
公式戦初出場2名も含めベンチ入り16名全員が出場、CP全員得点。1年生の深尾、大城ら新戦力も躍動。
短い準備期間ながら全員で流れを作れた試合。失点は目標より少し多いが、まずは勝って兜の緒を締める形。


第2戦(9/6 vs 愛知教育大学) ○37-22(16-11・21-11)
春季リーグで終盤逆転しギリギリ1点差で勝利した相手に15点差で快勝。
まだ改善の余地はあるものの、DFの要でもある斎藤がこの試合から合流。
8月上旬から準備をしていた斎藤&池田とのユニットが本格始動。



第3戦(9/7 vs 朝日大学) ○45-19(22-9・23-10)
春季リーグで5点差だった相手に26点差で勝利。
前日に課題のでOFでのシュート精度やDFでのボールに密集して準備をする部分も少し改善された。
新戦力と主力が噛み合い、チーム全体で勢いをつかんだ。


第4戦(9/13 vs 岐阜聖徳学園大学) ○45-26(21-13・24-13)
春季で引き分けだった相手に19点差で勝利。
GK濱野の痺れるセーブ、池田・斎藤のDFユニットが守備の軸として機能。
失点はまだ少し多いが、開幕4連勝で序盤戦の勢いは十分。チームの成熟を感じられた試合。


第5戦(9/14 vs 愛知産業大学) ○49-16(24-5・25-11)
前半からDF・GK陣がハードワーク。
ベンチ入り16名全員が出場し、それぞれの役割を全う。
長期離脱していたRW平田海里が8か月ぶりに復帰し、チームに大きな一歩。
全員で勝ち取った快勝。

実は海里と西日本インカレ後にキャプテンの平野らも交えてゆっくりと話をした。現状の海里の立ち位置、コンディション、その上で何が必要か。海里個人がやっていく事を綿密に擦り合わせることができた。ここから復帰までの3週間は全体練習と並行してフィジカルトレーニング、シュートトレーニングを繰り返した。そのプロセスを経て、万全の準備をして復帰戦を迎えた。その上での一発回答だった。


第6戦(9/21 vs 愛知大学) ○59-13(30-4・29-9)
第4~6戦で合計60失点以内をテーマに設定。
愛知大戦の目標は18失点以下だったが、前半序盤からGK三浦が鬼神の如くスーパーセーブを連発し前半4失点に抑えた。
後半も緩めることなくハードなDFからFBを継続。59-13で勝利し、開幕6戦全勝。
次週からはいよいよ全勝対決。


第7戦(9/27 vs 中京大学) ○35-29(16-15・19-14)
互いに6戦全勝で迎えた大一番。
春季で13点差で負けた相手に6点差で勝利。
昨年春季リーグから3戦連続完敗していた中京大に久しぶりの白星。
DF・GK陣が要所で踏ん張り、OFでは主力と新戦力が連動。
春季リーグの悔しさを晴らす価値ある勝利。

この日は須坂コーチが仕事の関係でベンチ入り出来なかったが、副キャプテンの北澤がベンチ入りして、出場選手のサポート役をしっかりとやり切ってくれた。


第8戦(9/28 vs 名城大学) △32-32(16-13・16-16)
7戦全勝同士の一騎打ち、正しく天王山。
序盤から僅差でリードを保ちながら進めたが、最後に名城大の粘りで追いつかれ、ドロー。

サヨナラゴールを決められた直後はコートに崩れ落ちる選手もいた。結果的にではあるが、この試合に勝利していればこの時点で優勝が決まっていた。数字上には見えない勝負所でのシュートミスやこの一本守ればという場面での失点など、まだまだ伸び代を感じる。これで8戦7勝1分。

名城戦の痛恨のドローの後にキャプテンの平野と試合を振り返ってゆっくりと話をした。平野がコートの中で感じたことを聴かせてもらい、僕がベンチから見ていて感じたことを伝えた。その上で最終戦に向けて「どんな準備をしていくのか?」を確認した。


第9戦(10/4 vs 大同大学) ○39-27(18-11・21-16)
試合前ミーティングで「自分たちのやってきた事、普段の力をを出せば必ず勝てる」と口にする学生たち。

彼らがこの秋季リーグで大切にしてきた事、やってきた事は「ベストを尽くす」という事。その為に「一本目」「一つ先」「一瞬」を大切にしようと全員で確認。その一つ一つの積み重ねがチームの「一体感」を作り出すじゃないかと思う。

1つのボールを必死に守り、着実に得点を重ねた。
チーム一丸で掴んだ12点差の勝利。秋季リーグは9戦8勝1分で終了。
僕らの試合の後に名城大vs中京大の試合が残っていたので、この時点では優勝は確定していない。(が得失点差の関係で、事実上ほぼ優勝は間違いない。)状態で、最終戦を終えた。


【個人表彰 ~最優秀選手は平野、ベスト7にハリス、三浦、福原~】
左からLBハリス、CB平野、GK三浦、RB福原

ハリスは1年生ながら抜群の跳躍力を活かしたロングシュートで得点を量産。平野は司令塔としてもキャプテンとしてもチームのよくリードしてくれた。三浦はGK陣の軸として安定感と爆発力を兼ねそなえる活躍だった。福原は春季リーグは1試合も出場できずに悔しい思いをした。その男が今大会も奮起、西日本インカレ同様に好調を維持してくれた。

【ハンドボールに集中するために】
思い起こせば、春季リーグは9戦6勝1分2敗でギリギリ3位だった。試合内容的には4勝5敗でもおかしくなかった。チーム状況もハンドボール以前の問題が多かった。恥ずかしい話が「時間を守ろう」「寝坊しないように」「体調不良に気をつけて」とか試合の前日、当日でもそんな状態だった。

そんなチーム状況の中でも、去年の教訓を活かして西日本インカレシード権獲得のために「春季リーグ3位以上は死守」が最低条件だった。土俵際でギリギリ踏ん張って最終戦でなんとか3位を死守できた。

ハンドボールに集中しようとしても、ハンドボール以外のことでノイズが入る。

西日本インカレに向けて、ハンドボールに集中するために、ハンドボール以外の部分と向き合い、整える。当たり前の事を当たり前にできるように、その当たり前のレベルを上げる。先ずはそこからだった。

臭いものに蓋をして現状で何とかやる。清濁合わせ飲んで何とかやる。というのも時には必要かもしれない。でもそれだと根本的な部分は解決していない。問題や課題がないチームや人なんていない。何かが起きたら、その事と向き合って解決する。解決しようとする。見て見ぬ振りをしない。最後までやり切る。やり抜く。それが大切。

その事に学生たちが気づいて、少しずつ当たり前のレベルが上がってきた。これが西日本インカレ前。春季リーグ戦で悔しい思いをしてきた人、壁にぶつかってきた人はこの頃に悪戦苦闘しながらもがいていた。しかし逃げずに立ち向かっていた。

西日本インカレ直前も本当に色々とあったけど、違和感や異変に気がつくようになった。春季リーグとは違って学生たちが何か起きると一度立ち止まって、解決しようとするようになった。

西日本インカレは結果的に大阪体育大に一歩及ばずベスト8に終わったが、チームとしては少しずつ闘える手応えを感じている様子だった。

そして迎えた今回の秋季リーグ。チームとしても個人としても「ベストを尽くそう」を合言葉に自分たちの成長に目を向けて歩みを続けた。ベストを尽くせていないと感じた時は「これってベストを尽くせているか?」「どうすると良かった?」と何度も問い掛けた。

ハンドボール以外の事に意識を向けて、アンテナを張ることで少しずつハンドボールに集中できるようになってきた。その結果が今回の8勝1敗での優勝だと思う。

彼らの最終目標は「インカレ優勝」「日本選手権でのリーグH勢撃破」である。何を言っているんだと笑う人がいるかもしれない。彼らが立てた目標に向かってこれからも「ベストを尽くそう」。まだまだ道半ば。

秋季リーグ戦中、中部大学ハンドボール部に関わって下さった全ての皆さん、本当にありがとうございました。安全なリーグ運営をして下さった東海学生ハンドボール連盟の皆様、本当にありがとうございました。

最後に学生の成長ために常に当たり前のようにベストを尽くしてくれるスタッフの皆さん。選手のために何かできないかと?とアンテナを張って頑張ってくれるマネージャーの皆さん。毎試合のダイジェスト動画を配信すると決めてやり切ってくれた広報チームの皆んな。日々ハンドボール、自分、チームと向き合い続けてくれる選手のみんな。本当にありがとう。

今度はインカレに向けて、またみんなで頑張っていこう。


最終戦終了時点では、優勝が確定しておらずに閉会式が終わってから時間差で胴上げして貰ったのだ。ありがたや。



2025 西日本インカレはベスト8 ~3年連続の大体大戦~

[ 2022~ 中部大学 ]

西日本インカレ、4日間の戦いが終わった。中部大は3戦全勝で予選ラウンドB組を一位通過。決勝トーナメントに駒を進めた。準々決勝で大体大に1点差で敗れベスト8で大会を終えた。

準々決勝で中部大を破った大体大は、その後ベスト4で関西学院大と対戦。接戦の末に敗れ、決勝進出はならなかった。
大会を制したのは関西学院大。決勝で中京大を破り見事に西日本の頂点に立った。関西学院大の皆さんおめでとうございます。


そこに至るまでの過程とチームの成長は大きなものだった。ここに振り返りを残しておきたい。

【予選リーグB組】
■ 8月12日 vs 松山大(○35-23)
初戦はやや硬さも見えたが、1年生コンビ平井&ハリスの活躍。キャプテン平野のゲームコントロール、一試合を通して主導権を完全に握って快勝。やや失点が多いが初戦をしっかりと勝ち切ることができた。

■ 8月13日 vs 九州共立大(○27-17)
この試合はキャプテン平野がコンディション不良で欠場。キャプテン不在の中、副キャプテン北澤を中心に守備からリズムを作り、1年生コンビのハリスと平井が攻撃の主役に躍り出た。苦しい時間帯を全員で支え合い、後半は立ち上がりで一気に突き放して勝利。前日に課題が出たDFも安定し、GK米澤、三浦の好セーブの光る試合だった。

■ 8月14日 vs 同志社大(○30-21)
今大会の一つ目の山場。それが同志社大戦。ここまでお互いに2戦全勝同士の対戦。ただし得失点差で同志社大が優位につけ中部大は勝利が絶対条件。この日からキャプテン平野が復帰し、冷静に試合をコントロール。川勝、向田の両2枚目のDFが1on1でハードワークし続けてくれた。中央では宿院、陸、近藤らが体を張り、GK米澤、三浦の好セーブから速攻が決まる。終盤は春季リーグで悔しい思いをした左腕エースRB福原も得点を量産し、9点差をつけて快勝。今大会の最初の山場で集中力を持って戦い抜いてくれた。堂々の1位通過で決勝トーナメントへ駒を進めた。

【決勝トーナメント】
■ 8月15日 vs 大体大(●35-36)
強豪・大体大との準々決勝。3年連続の対戦。2023年は決勝戦で延長の末に敗戦。2024年はまさかの予選ラウンド同組で対戦し大敗。3度目の正直なるか。

しかしこの試合では驚異的な身体能力が武器のLW川勝がコンディション不良で欠場。守備の部分で対人接触に優れる川勝の穴をどう埋めるかがテーマの一つとなった。

前半から点の取り合いとなりCB平野のゲームメイク、LBハリスの長距離砲などで序盤は互角の展開に持ち込む。しかし前半終盤にジリジリ点差が開き出す苦しい展開。

4年生左腕の西出とハリスのコンビプレーなどで何とか得点を繋いでいく。次の手を打とうとする度に退場者を出してしまい、我慢が続く。何度もゲームが壊れそうになりながら何とか踏ん張って16-21の5点ビハインドで前半を終えた。

ハーフタイムで後半のゲームプランを確認。勝負の後半、中部大学の反撃開始。後半11分28-27と一気に逆転に成功。逆転打は今大会が公式戦デビューの2年生の陸。後半入り更にギアをあげる切込隊長の平井からアシストから陸が逆転の一撃を沈めた。ムードが最高潮。

百戦錬磨の大体大もこのままでは終わらない。ここから一進一退の攻防が続き、後半26分33-35で2点を追いかける展開。正念場の時間帯に後半絶好調の平井が連続ゴール。遂に35-35の同点。その裏のDFを守りきれずに後半29分35-36の1点差を追いかける展開。

中部大タイムアウト。「1stアタックは6人での攻撃。もしフリースローになったら7人攻撃」で行くことを最終確認。タイムアウト明け、1stアタック開始。キャプテン平野が1on1から相手守備陣に切れ込むものの人数を掛けた守りに阻まれフリースロー。

モップが入り一時中断。その間に中部大は7人目を投入。7on6でのファイナルアタック。平野が再度チャンスメイク。復活を遂げたRB福原が飛び込む。相手GKのファインセーブ。

残り14秒。大体大ボール。大体大はタイムアウト。

中部大はオールコートマンツーマンDFで前からプレスをかける。冷静にボールを回す大体大。タイムアップとフリースローの笛が同時に鳴った。

中部大ボール。ハーフライン付近でノータイムフリースローを獲得。大体大ゴールからはかなりの距離。1年生エースのハリスに全てを託す。ハリスの渾身の大遠投はゴール前でドライブして急降下。相手GKの足元を掠めるが惜しくもノーゴール。

僅かに一点届かず35-36で惜敗。

【これまで、今、秋季リーグに向けて】
思い起こせば、春季リーグの序盤で苦しみ抜いた今チーム。2戦目で岐阜聖徳学園大に引き分け、次の愛教大戦でも敗色濃厚の試合を最後の最後で逆転し、悪戦苦闘しながらも何とか勝点を積み上げていった。春季リーグ最終戦。負ければ4位で西日本インカレのシード権を逃してしまう大同大戦にギリギリ勝利して何とか春季リーグは3位を死守。

そこからチームを立て直し、西日本インカレに向けてチーム内でフェアに競争し、25名の登録メンバーを選考した。西日本インカレでは予選ラウンドで目の前の一戦に集中し3戦全勝で決勝トーナメントへ。予選ラウンドを勝ち抜いたことで自動的にインカレ出場権を獲得。準々決勝では3年連続となる大体大戦に挑んだ。大体大戦も前半は我慢の連続だった。後半に入って一時逆転に成功したからこそ、勝ちきって次に駒を進めたかった。試合後に何度もビデオを見返した。学生たちは持てる力を出し切ってくれた。それでも僅かに1点届かなかった。

僅かな差が大きな差。その差を更に関西学院大は上回っての西日本チャンピオンである。手応えを感じる部分とまだまだやる事があるなという思いが混在している。

チームは大会を終えてOFF。学生たちは帰省。心身ともにリフレッシュして欲しい。

OFFが開けると8月末からは秋季リーグ戦が開幕する。そこからはインカレ開幕まで10週間である。

【Special Thanks】

福岡入りした日は、ハリスの母校の九州産業高校で前日練習をさせて頂いた。上田先生、九州産業高校の皆さん素晴らしい環境をありがとうございました。

暑い中、現地で声を枯らして応援してくださった保護者の皆さま、OBの皆さん、SNSやライブ配信を通じて声援を届けてくださった方々、皆さまのご支援、応援が選手たちの背中を強く押してくれました。

大会関係者の皆さま、審判の方々、運営スタッフの皆さま。本当にありがとうございました。安心して全力でプレーできるのは、皆さまのご尽力があってこそです。

今大会に携わって下さった皆様、中部大学ハンドボール部に関わって下さった皆様、本当にありがとうございました。



2025年度•東海学生春季リーグ戦は3位

[ 2022~ 中部大学 ]


2025年度の東海学生春季リーグを終えた。
最終成績は9戦6勝2敗1分の3位。


目指していた「全勝優勝」は遠く及ばなかった。ここ数年、チームの主軸としてプレーしていた先輩たちが卒業し一気に若返った今季のチーム。ある程度は覚悟していたが、春季リーグの序盤から苦しい試合展開が続いた。7戦目の名城大戦に敗れ、この時点で優勝の可能性は消滅。最終戦の大同大戦に一点差で勝利して何とか3位で終え、西日本インカレのシード権を獲得できた。

【2025年度東海学生ハンドボール春季リーグ戦結果】
————————————————————————————–
第1戦 4月13日(日):中部大 ○ 36(23-13・13-14)27 ● 愛知大
第2戦 4月20日(日):中部大 △ 31(18-16・13-15)31 △ 岐阜聖徳学園大
第3戦 4月26日(土):中部大 ○ 31(12-16・19-14)30 ● 愛知教育大
第4戦 5月03日(土):中部大 ○ 45(26-17・19-12)29 ● 愛知産業大
第5戦 5月04日(日):中部大 ○ 35(16- 9・19- 7)16 ● 岐阜大
第6戦 5月10日(土):中部大 ○ 31(16-11・15-15)26 ● 朝日大
第7戦 5月11日(日):中部大 ● 27(10-17・17-12)29 ○ 名城大
第8戦 5月17日(土):中部大 ● 25(10-16・15-22)38 ○ 中京大
第9戦 5月18日(日):中部大 ○ 33(17-15・16-17)32 ● 大同大

【苦しかった前半戦】
春季リーグ序盤、2戦目の岐阜聖徳戦は後半終盤に逆転を許す苦しい展開。
LB斎藤のロングシュートで同点に追い付き、最後はRB向田のシュートで逆転を狙ったが、勝利には届かなかった。残り2分を切ってリードを許す展開から最後は何とか引き分けに持ち込み、何とか勝点1を拾った。

続く3戦目、愛知教育大戦はさらにタフな試合展開だった。
後半途中で最大7点ビハインド。思うように行かない展開が続き、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、そこから怒涛の追い上げで、ラスト1秒でLW迫田のサヨナラシュートでギリギリ逆転勝ち。
前半戦は、結果的には負けていないが、紙一重のゲームばかりだった。

【流れをつかんだ中盤戦】
第4戦の愛知産業大戦、第5戦の岐阜大戦、第6戦の朝日大戦。
このあたりからチームはようやく本来のリズムを取り戻し、しっかり勝ち切る力を発揮できた。愛産大戦の大量得点45得点よりも、岐阜大戦での失点16に手応えを感じていた。続く
朝日大戦でも相手に流れを渡さない、着実な試合運びで勝利することができた。

【勝負の終盤戦】
7戦目の名城大学戦。
前半途中でまさかの10点ビハインド。そこから必死に追いかけて、後半は何度も1点差に迫った。
しかし最後まで追いつけず2点差で敗戦。
この時点で優勝の可能性がゼロになった。目標としていた優勝を手にすることはできなかったが、今度は西日本インカレのシード権獲得に向けて気持ちを切り替える必要がある。昨シーズンはここでガタガタと崩れてまさかの4位になり、それ以降のチーム強化に大きな影響が出た。

次の中京大戦は、気持ちを切り替えて臨んだつもりだったが、前半中盤までは拮抗したものの、そこから完全に流れを失う。
前半終盤から後半にかけては防戦一方。
完敗だった。中京大戦の敗戦直後に、すぐさま名城大vs大同大の試合結果を知る。もしここで大同大が勝利していれば、この時点で中部大の4位が確定していた。これで翌日の大同大戦に勝利すれば、自力で3位を死守できる。

【最終戦は死闘】
リーグ最終戦の大同大戦。
優勝の可能性は消えたが、中部大はここまで5勝2敗1分(勝点11)の4位、大同大はこの時点で6勝2敗(勝点12)の3位。春季リーグの3位をかけた、西日本インカレシード権をかけた大一番。試合序盤から一進一退の攻防が続く、後半セーフティリードを保ったかと思えば、追い上げられ、常に大同大から圧力を感じながらの試合だった。しかし最後まで集中を切らさずに何とか1点差で勝利することができた。この試合の勝利には、春リーグで積み重ねてきた全てが詰まっていた。

【最後に】
優勝には届かなかったが、全試合を全力で戦った選手たちにまず拍手を送りたい。
選手たちがハンドボールに集中できるように全力でサポートしてくれたスタッフ、マネージャーに心から感謝している。中部大学ハンドボール部、東海学生春季リーグ戦に関わって下さった全ての皆さんありがとうございました。

優勝に輝いた名城大の皆さん、おめでとうございます。



地球の何処でも成長できる。 ~今しかできないこと&今だからできること~

[ 2022~ 中部大学日々 ]

新年が明けてから気づけば2月も半ば。年末年始の2週間ちょっとのOFFを挟んで1月上旬から活動再開。少し時間的に余裕があるので1月から2月中旬までの活動を振り返ってみよう。

1月は期末テスト期間と重なるので夕方の通常練習はなし。(夕方以降は勉強してください!!!)その代わりに朝練習(ハンドボール)&個人フィジカルメニューという形で強化を進めた。朝練習は授業開始前の7:45~9:00の75分間。個人のフィジカルメニューはウエイトトレーニング、ジャンプや切り返し動作、ランなどのメニュー。フィジカルメニューに関しては試験、授業、アルバイトなど自分のスケジュールに合わせて個人で実施。こんな感じで進めて行った。

この期間のハンドボールのテーマは「速攻」。試合の勝敗を左右する武器になる部分なので、細かい精度までこだわってトレーニング。
特に数的優位での状況判断やラストパス、シュートに重きを置いて短時間高強度の練習を重ねた。

そして1月末からの2月上旬を跨いでの2週間は戦術練習にシフト。
ここは「新チームのベースを作る期間」。個々の特長を活かしつつ、チームとしてどう戦うかを詰めていく。オフェンス&ディフェンスともにチームとしての形を明確にする作業。戦術練習をベースにして、実戦を想定したトレーニングを繰り返した。


(ドイツに渡ったキャプテンの平野)

1月末から3月上旬にかけて、ドイツ、韓国への短期留学やリーグH所属チームへの練習参加など、中部大学を離れて活動する学生が9名いる。実はこうした背景もあってテスト期間が終わってから全員が揃う2週間で新チームでの基盤作りを行なった。


(韓国に渡った斎藤)

キャプテンやDFの軸がチーム離れ、活動場所が分散するリスクはある。しかし通常授業がないこの期間だからこそできる場所、今しかできないことがある。
環境が変われば気づくこともあるし、異なる文化やプレースタイルの中で得られる経験は、必ず成長につながると信じている。

日本を飛び出して、海外に挑戦するもよし、中部大学を飛び出してリーグHに挑戦するもよし、自分たちの拠点の中部大学でじっくりチーム&自分と向き合うもよし、自分の選んだ場所で頑張って地球のどこにいても世界一成長できたって時間と場所にして欲しい。ハンドボールは地球のどこでもできるし、自分次第で地球のどこでも成長できる。

最後にCGamesに関して少しだけ、触れておきたい。この時期の恒例といえば「Cリーグ」。昨年までは、チーム内の全選手がユニフォームを着て、フルゲーム&1~2ヶ月のリーグ戦を経験できるように、中部大学ハンドボール部を3~4チームに分割して部内リーグ戦=Cリーグを実施していた。

メンバー交代、作戦タイム、ミーティング、レフリー、オフィシャルもすべて自分たちで運営
。リーグ戦、フルゲームを通じて試合運びや判断力を鍛える
。競争意識を高め、チームの底上げを図る。勝ち負けはもちろん大事だが、それ以上に「チームをどう動かすか」「自分の強みをどう活かすか」を実戦の中で試す貴重な機会だった。

しかし今年は、海外挑戦やリーグH参加などで9名の学生が不定期にチームを離れる。この状況では固定チームでリーグ戦を回すことが難しい。しかし実戦経験の機会は確保したい。

そこで今年は 「CGames」 という形で、その時点で中部大学にいるメンバーで試合ごとにメンバーをシャッフル。週に1~3回の頻度でフルゲームを回すことにした。 常に新しい組み合わせで試合ができる
。ポジションや役割が変わり適応力が試される
。個人の判断力、即興のコミュニケーション能力が鍛えられる。

先日のCGamesの一コマ。祝日に開催ってこともあったので、実験的に一般公開にしてみた。学生の家族、友人、大切な人が足を運んでくださった。中には県外から足を運んで下さった方もいた。暖房のない極寒のサブアリーナだけど温かい空気感の中で試合を観てもらえて最高や。

観られることで人は成長する。自分、チームと言う商品にどうやって魅力を感じてもらうのか。相手の立場になる。俯瞰。

あと一ヶ月もしないうちに、新一年生が合流し、受け入れでバタバタしていると、あっという間に新学期&春季リーグが開幕する。今のこの時間を大切しよう。



「もう櫛田さんにお腹いっぱいです。からのおかわり。」

[ ~2022 三重バイオレットアイリス2022~ 中部大学パートナーハンドボールスクール講師 ]

1/11(土)は宮崎県延岡市でのハンドボール講習会。正式名称は「令和6年度チームのべおか小中高連携アスリート育成事業」とのこと。

メイン講師が僕。メイン講師より遥かに豪華なサポート講師の原さん(写真左上、元三重バイオレットアイリス)と清家さん(写真右上、元レットル佐賀)の3名で進行。

午前は小学生男女。経験者の子も、初心者の子もいる。ウォーミングアップはみんなで体を動かして、1on1を攻めたり、守ったり。最初は6mライン付近でただ立って守っているだけだったのが、高さを出したり、牽制をかけて守ったり、攻撃はまたその背後のスペースを狙いに行ったりと、攻守どちらの視点からも豊かな駆け引きが沢山あった。最後はゲーム形式。

経験者のみんなが初めてハンドボールをやる仲間たちにハンドボールの楽しさを伝えてくれていた。聞くところによると初めてのハンドボールが楽しかったみたいで、翌日もハンドボールをやりに来てくれたみたいだ。最高。

午後から高校生男女。高校生はPVを絡めた2on2がメインテーマ。国スポの宮崎成年男子チームみなさんも駆けつけてくれて、デモンストレーションや指導補助に入ってくれて本当に助かった。

2on2の後は3on3に発展。最後、女子と男子は少し違いメニューをやって終了。宮崎の指導者の皆さんと事前、講習会中と高校生の様子を見ながらメニューを微調整しながら進行させてもらった。「6on6やゲーム形式はいつでもできるから、今日は細かい部分を徹底してやりたいです。」と言う意向だったので、スモールゲーム(部分練習)中心のメニュー構成。

中盤、攻撃が上手く解決できないと言う意味で少し停滞したけど、ボール保持者の動きと、ボールの受け手のポジショニングやタイミングがシンクロし出して、最後の30分は劇的に変化していく高校生たち。あの変化は凄かった。

現地、宮崎ではこんな感じでニュースとして取り上げてもらったみたい。

宮崎ニュースUMKより「五輪を目指す選手が出てきたら嬉しい」

延岡市ハンドボール協会のInstagramより

レットル佐賀のYoutubeをよく見ているので、「あ〜あの清家選手や〜」って思いながら一緒に子供たちの前に立たせてもらっていた。清家さんにはデモンストレーション役を何度もやってもらって本当に助かった。

タクちゃんありがとうね〜。

そして何よりも今回、7シーズン一緒に仕事(ハンドボール)を一緒にした原さんに声を掛けてもらって、宮崎のみんなと一緒にハンドボールができて最高やった。事前に原さんから「フォーメーション、戦術的なことではなく、1on1やPVとの2on2を子供たち、指導者の人に知ってもらいたい。」と何度も連絡をもらった。

原さんとは三重バイオレットアイリスでも、おりひめジャパンでも年がら年中、地球のどこでも同じ場所でハンドボールしていた。「もう櫛田さんにお腹いっぱいです。」と当時よくボヤかれていたけど、こうやって「おかわり。」してもらってまた一緒にハンドボールをする機会を頂けた。ホンマに最高やった。しょもないこと、言うとまた怒られる。


延岡駅前に原さんの手形を発見。すごっっっ!!!

クル、事前準備、当日のフォローと本当にありがとうね。